ペダリングと腰痛
永い間、同じ運動を続けていると、必ず体のどこかに歪みを抱えた状態になります。その典型例が腰痛です。腰痛を引き起こす一つ目の要因が、骨格ん歪みです。例えば、ガニ股などは股関節とそれを庇うために腰に負担がかかる為、腰回りの筋肉が硬くなり腰痛を引き起こします。対策は、ストレッチやマッサージにより腰まわりの筋肉を柔らかくするこ事。さらに膝及び足首の関節をやわらくして腰の負担を和らげることです。
ロードバイカーとっても、腰痛はさけられない症状かもしれません。私は高校時代から自転車競技を始めたのですが、効率良くペダリングをする為の担当教官からの指導が、”引き足”を意識するペダリングでした。以来、30年間ずっと”引き足”意識したきましたが、ある時、引き足ペダリングが、腰痛の原因の一つであることが自分なりにわかってきたのです。
ロードバイクのペダリング時に引き足を使うと、腸腰筋という、腰部の奥にある筋肉を使います。ペダリング時に体の奥で引っ張られるような部分。これが腸腰筋です。体幹筋肉です。人間が生活する上でペダリングのような引き足を使う運動は基本的にありませんので、ペダリング時の”引き足”は人間にとって不自然な動作な訳です。この不自然な運動を永年行ってきた為、腸腰筋が酷使され、そして固まり、腰痛を引き起こしていると思われます。事実、引き足を意識せずに、”踏むペダリング”を意識するようになって、腰痛がだいぶ改善されていますので、腰痛の原因が引き足ペダリングである可能性は大きいかと思います。試しに長距離ライド時に引き足を意識した場合とそうでない場合の腸腰筋の疲労感を比べてはどうでしょう。自ずと判ります。
アテネオリンピックに出場した田代選手が、踏み足を意識した”マサカリペダリング”を解説していたのを思い出します。引き足は意識せず、踏み込むペダリングを意識することが大事と解説しています。時計でいうと3時から6時の位置で一番パワーを加える様意識するといいそうです。
さらに、ペダリングで気をつけたいのは足首固定を意識することです。足首固定を意識することでパワーが拇指球に効率よく伝わります。人間の脳からペダルを踏む信号が出されると、太もも、ふくらはぎ、足裏拇指球と伝わります。この時ふくらはぎと足裏のつなぎ目である足首が動いてしまっては、ふくらはぎから伝わるパワーが逃げてしまいます。よって足首を固定する様意識するペダリングが大事なのです。足首が上下するようなアンクリンングベダリングはいけない訳です。
以上、ロードバイク通勤時には”踏み足”と、足首を上下させないペダリングを意識してみて下さい。
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